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掃き溜めのこがねむし―肉体変化少女のススメ―

管理人が「身体を変化させられる女の子」について語ったり絵を描いてみたりする雑記帳。主な構成要素:変身(半獣化etc)肉体改造(ふたなり、膨乳etc)形質変化(石化、金属化、液化etc)

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鬼―前編

もう日付変わっちゃいましたが、昨日(11月1日)で当ブログは一周年となりました(つってもそのうち半年ちかくは放置してましたがっ)。飽きっぽい自分がなんだかんだで続けられているのも、ひとえに感想下さったりリンクしてくれたりした皆様あればこそ。
ってなわけで、今後も掃き溜めのこがねむしをどうぞよろしくおねがいします。m(_)m

さて、それでは妖怪変身ものの続きですー。
鬼―前編
肉体改造:ふたなり
小此木阿国(おくに)率いる巫女装束の一団が桐壺神社に現れたのは、夏祭りの二日後のことだった。

アルバイト巫女の縷々瑠宮流実留(るるるみや・るみる)は社務所で居眠りしていたところを叩き起こされ、桐壺神社とその周辺の実情について詰問されることになった。
「えぇと……るる宮さん、でしたね」
「いえ……縷々瑠宮っす。るるる宮。んで下の名前が流実留」
流実留の返答に、阿国は塩入りのコーヒーを飲まされたような顔をした。
きりりと太い眉を顰めて、しばし黙考。そして開口一番、
「るみる宮さん」
「違います」
阿国は寿司屋でわさび入りのアガリを飲まされたような顔をした。
鬼―1

なんでも、桐壺神社は阿国のいた帚木神社の分家筋(?)に該当するらしい。阿国はその帚木神社で一番の実力を持つ……
「えーと、何でしたっけ……じんましん?」
「退魔師ですっ! た・い・ま・し! あなたそれでも帚木の末端に連なる桐壺神社の巫女ですかっ!!」
流実留の間違いを叱責する阿国。……ヒトの名前は間違えるのに……。
「いやぁ……だってあたし、バイトですし……ホントは園生さんってヒトがいるんすけどね。なんか一週間ぐらい前からいなくなっちゃって」
流実留は絆創膏を貼っている鼻の頭をポリポリと掻く。
夏休みに入ってから、この町で頻発している若い女性の行方不明事件。流実留の知人の中でも、この神社の正当な管理者である園生マチ子、そしてクラスメートの宇津木鵜之と久能涼香の三人が消えていたし(おっと、宇津木は男だったっけ)、一昨日に行われた夏祭りでは十人以上の行方不明者が出たという。
昨日はその件について、桐壺神社にも警察が事情聴取に訪れた。責任者の園生が居ないためその対応に呼び出されたのはやっぱりバイトの流実留だったのだが。
「…………」
事情を飲み込んだらしい阿国は、またしても黙考モードに入ってしまった。そこに、彼女の後ろに控えていた三人の巫女のうち一人が進言する。
「阿国さま、これ以上話をする必要はありませんよ。この方には何の力もないようですし、私たちだけで片をつけてしまいましょう」
「……お待ちください、玲於奈さん。いくら正規の責任者ではないとはいえ、るるみ宮さんも今となってはこの神社を預かる身です。せめて事情を話してからというのが筋というものではないでしょうか」
阿国にたしなめられ、玲於奈と呼ばれた茶髪の少女は恥じいった様子で引き下がった。
「す、すみません阿国さま……出すぎた真似を」
すっかり恐縮した様子の玲於奈を見て、阿国は少し困ったような、はにかんだような表情を見せた。
「そんなにかしこまらないでくださいよ、玲於奈さん。いくら私が小此木の跡取りだといえ……私たちは同い年なんですから。それから、『さま』もできたらやめていただけると……」
「そんな! 私は別に……阿国さまが小此木の跡取りかどうかなんて気にしていません。私は阿国さまの退魔の実力と実績、そして何よりもそのお人柄に惹かれて、こうしてお仕えしているのです!」
頬を赤らめながら力説する玲於奈に、横の二人もそうだそうだと頷いている。今度は阿国が恐縮してしまう番だった。
そんなちょっぴり微笑ましいやりとりの中、アルバイター巫女が空気をあえて読まずに一言。
「あの……帰っていいすか?」
睨みつけてきた玲於奈たちの視線が氷点下だった。

「……と、いうわけなのです」
阿国たちが語った、今この町で起こっている出来事の真相。それは、この事件が妖怪によって引き起こされているというものであった。
流実留としては「そぉんなバカなぁ! あっはっはっはっはー!」と笑い飛ばしてしまいたい、悪いジョークだったが、阿国や取り巻きたちの真剣な表情を見るかぎりそれは不可能らしかった。
彼女らいわく、社会の裏側で妖怪や悪霊、魔物、悪魔といった存在と日夜戦っている人々というのは少なからず存在しているのだという。
「私たち小此木の巫女は、関東一円での退魔業を代々請け負っているのです」
とは阿国の談。彼女達は不審な行方不明事件や死亡事故が起こったのを知ると秘密裏に調査に赴き、時には化け物と戦い、倒す。この町で起きている事件がそんな彼女らの耳に入らないはずもなく、ここにも調査員が派遣されたという。
「……尋常でない妖気が、町中に充満していました。今まで観測したことのないほど莫大で、濃厚な量……これは只事ではないということで、帚木最強の巫女である阿国さまをお呼びしたのです」
淡々と語ったのは、取り巻きのなかでもっとも小柄な理沙子という眼鏡っ子だ。顔を前髪で隠しているサチが、その後を引き継ぐ。
「えっと……せっかく帚木の系列に連なる神社があると分かったので……その、協力を仰ごうという話になったのですが…………」
こんな役立たずしかいなくてすいませんねぇ。
流実留は目だけで語ったが十分通じたらしい。サチはもごもご……と何かつぶやきながら小さくなった。
と、そのとき。阿国が弾かれたように顔を上げた。
「来る……!」
「はぁ?」
「近いです! 行きましょうッ!」
何が?と流実留が問う間もなく阿国は社務所を飛び出していった。
「阿国さま!」
続いて玲於奈が駆け出し、理沙子が音もなく続く。最後にサチがあたふたと追いかけていった。残された流実留は――……黄色い救急車を呼ぶには119番でいいのかしら、などと考えながらお茶を淹れにいったのであった。

さて、10分後。
流実留が社務所の机で羊羹を頬張っていると、アクション映画ばりの破裂音と共に何かが社務所の壁をぶち破って転がり込んできた。
「どわあぁぁッ!? 何じゃぁぁっ!?」
羽毛を撒き散らしながらのた打ち回っているそれは、鳥の翼に妊婦のカラダ。妖怪・姑獲鳥となった宇津木鵜之であった。鵜之の身体には何枚もの護符が貼り付き、バリバリと紫電を放っている。
「く……あぁぁッ!?」
「な、ななな何これ、特撮!? CGッ!?」
びっくり仰天の流実留。と、ふと目の前の異形にどこかで見たような面影をみつけた。
「あ、あれ……? あ、あんた……宇津木?」
「!? る、るるり宮……るるり宮かッ!?」
違ぇよ。喉まで出かかった言葉をぐっと飲み込み、流実留は目を凝らした。全然似てない。少なくとも流実留の知っている宇津木鵜之と、目の前の姑獲鳥との間には何一つとして共通項を見出すことはできなかった。声だって全然違う。それでも、何故だか流実留にはその正体が一目で分かったのだった。
しかし、本能的な理解に流実留の脳のほうはついていくことができないでいた。湯飲みを片手に持ったまま、完全なフリーズ状態に陥ってしまうバイト巫女。
「あ……あんた、何よそのカッコ……何の冗談……」
「ば……馬鹿ッ……俺から離れろ! 早くっ…………あぁぁぁッ!!」
言い終わらないうちに、鵜之の身体が発作のように痙攣する。次の瞬間彼の両乳首から、まるで噴水のように母乳が噴き出した。
「ひゃぁぁっ!?」
「危ないっ!!!」
鵜之の母乳を頭からかぶろうとしかけた流実留を救ったのは、壁の穴から飛び込んできた阿国だった。
「ぐえッ!?」
阿国のタックルを鳩尾に喰らった流実留はもんどりうって転倒し、机の角に頭をぶつけた。目の前でお星様がラインダンスを踊る中、流実留は自分の身代わりとなって母乳を浴びせられてしまった阿国が苦しそうにもがく姿を見ながら気を失っていった……。

※※※

阿国を追って社務所に飛び込んだ玲於奈たちは、我が目を疑った。
「おっ……阿国さまっ!? そ、それは………!?」
「っ…………くぅ……! れ、玲於奈さんっ……」
阿国の穿いている緋袴。その股間が不自然に盛り上がっていたのだ。それは、まるで……。
鬼―2

「そ、それ……だ、男性の………」
理沙子がそこまで言って、その先を言い淀んだ。それもそのはず、袴にじっとりと先走りの染みをにじませているソレは、どう見ても男性器にしか見えなかったのだ。
「はぁぁっ……くぅぅっ!? こ、こんなこと……がッ……」
一方、阿国はペニスから叩き込まれる快感の渦に必死で抗っていた。わずかに身じろぎするだけで先端が布地に擦れ、意識が遠のくほどの快感が伝わってくる。それでも阿国が踏みとどまることができたのは、ひとえに彼女の精神力……つまりは強い責任感と高潔なプライドのたまものだった。
(こ……こんなモノに負けてなるものですか……! 私はいずれ帚木神社を任されることになる小此木の跡取り………こんな淫らな呪いなどに屈するわけにはいかないのですっ!!)
歯を食いしばり、ぐっと丹田に力をこめる。ついに快楽への誘惑を精神力で押さえ込んだ阿国は、すっくと背筋を伸ばして妖怪をにらみつけた。
「お……阿国さまっ!? だ、大丈夫なのですか……!?」
「はぁ、はぁ……ええ、大丈夫ですよ、玲於奈さん……。ありがとうございます。こんなもの……なんでもありません!」
「お、お前……」
いままでに鵜之にフタナリ化されてきた女性たちは例外なく、射精の快楽に流され、溺れ、精液を吐き出すだけの存在に成り果てていった。それを耐えてみせた阿国に、鵜之は驚きを禁じえなかった。
そのとき。
鵜之の背後、社務所の奥へと続く暗闇がぬるりと揺らめく。
「へ~え。すごいじゃない。くすくすくす……」
背筋の凍るような含み笑いとともに、黒衣の少女がその姿を現した。
なんだか阿国が「涼宮ハルヒの憂鬱」に出てくる「鶴屋さん」に似ちゃったなぁ、などと思いつつ中編に続きます。やっぱりオデコに太い眉ってあたりがよくなかったのかしら。
  1. 2007/11/02(金) 00:48:53|
  2. シリーズ/怪談・黒童
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:5
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コメント

一周年おめでとうございます。これからもどうかイラストを描いてください。
  1. 2007/11/02(金) 17:33:30 |
  2. URL |
  3. ドロイド #-
  4. [ 編集]

ネーミングが西尾維新っぽいと思っちゃいました、ゴメンナサイ
  1. 2007/11/03(土) 16:45:46 |
  2. URL |
  3. #WGv/JGO2
  4. [ 編集]

>ドロイドさん
ありがとうございます。頑張ります。

>匿名さん
仕様です(笑) あの人のネーミングはいろいろ突き抜けてて素晴らしいですね。ササササキさんとか、ナナナナミナナミとか。
  1. 2007/11/07(水) 23:48:18 |
  2. URL |
  3. こがねむし #-
  4. [ 編集]

一周年おめでとうございます!
ついに巫女さんまでもが餌食に…?続編を楽しみにさせていただきますね
  1. 2007/11/08(木) 22:20:01 |
  2. URL |
  3. 春紡 #YSNisp.2
  4. [ 編集]

はい、どうもですー。
いま続きを書く時間を確保しかねているところがあるので、しばらくお待ちくださいねー。申し訳ないです。
  1. 2007/11/15(木) 09:34:28 |
  2. URL |
  3. こがねむし #-
  4. [ 編集]

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