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なんやかんやしてると連休もあっという間に終わってしまいます(0w0;
遅くなりましたがパトキュリア二回目です。
絵のほうに力を入れていたので文章は短いですが、ご容赦。
3.
「……着甲……」
ゾンビのように立ち上がった依夢透がそう呟くと、彼女の身体がまばゆい光に包まれる。彼女の下腹部に移植されたパトキュリア=システムが起動し、電子情報化されて収納されているアーマーを実体化させたのだ。
次の瞬間には、透はパトキュリアに変身していた。

「……ほう……」
全身を完全に覆いつくす戦闘スーツ。白と黒に塗り分けられた装甲と頭部のパトライトが、警察機関に所属するメカというイメージを強くしている。
悪くない。
もしもパトキュリアが正気だったならば、このスーツを悪に塗り替え気高き女戦士の心を羞恥と絶望にまみれさせていくのは私にとって至上の喜びとなっただろうに。……そう考えると、残念でならなかった。
「……始めましょう」
"正義の心"が手に入らないと分かったときは正直乗り気はしなかったが、このスーツを悪に作り変えるだけでもそれなりに楽しめそうだ。私はコートのポケットから、香水の噴霧容器によく似た器具を取り出した。
『それハ? 香水のスプレーかネ?』
「……じきにお分かりいただけますわ」
この男には席を外させるべきだろうか。この調子で事あるごとに根掘り葉掘り訊かれては、こちらも集中できない。
私は容器の中の液体をパトキュリアに向かって吹きつける。シュ、シュと子気味よい音とともに噴き出した霧がキラキラと煌き、小さな虹を作り出した。
もちろんこれは香水などではない。液体に見えるのは極めて微細な機械……ナノマシンの集合体である。パトキュリア=システムに付着したナノマシンは急速にスーツと同化し、その構造を掌握していくのだ。
別のポケットからコンパクトを取り出す。当然これも手鏡などではい。ナノマシンから送られてきた情報が逐一表示される、モニターの役割を果たすマシンなのだ。着々とシステムの掌握は進んでおり、コンパクトにはパトキュリアの詳細なデータが次々と表示されてきていた。
興味を持ったらしく、ゴーディンが私の手元を覗き込んできた。しばらく情報を解読しようと試みていたようだが、すぐに諦めて離れてゆき、手近にあった椅子にどずんと腰を下ろした。まぁ無理もない。この言語は彼にとって外国語どころか、文字通り「異世界」の言葉なのだから。
と、そのとき。データのうち一つに目が留まった。
(はて……? 何でしょう、これは?)
身体を覆う戦闘スーツではなく、依夢透自身の頭部に直接インプラントされた小さな小さな機械。システムを支配したナノマシンが引き出した情報によれば、このマシンは"対洗脳装置"――!!
まさか?
――いや、そうならば全てに納得がいく。パトキュリアが無謀にもたった一人でダースガルズの本拠地に乗り込み、あまりにもあっけなく捕えられたその本当の理由は……!
「閣下。恐れ入りますが……暫くの間、席を外していただけませんでしょうか」
俄然やる気が湧いてきた。いやはや――ものは試し、とは言ったものだ。

- 2008/05/06(火) 13:14:59|
- 悪堕ち
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| トラックバック:0
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| コメント:4
どうもー。
特に意識はしませんでしたが、胸のマークは確かにジバンやウィンスペクターっぽいですね。(ライダーG3とかも)
でも描くときじかに参考にしたのはイングラム一号機だったり。
- 2008/05/09(金) 02:06:17 |
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- こがねむし #-
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どうも、折角楽しみにしていただいているのになかなか更新できず申し訳ございません。
書きたいネタはいっぱいあるんですけどねえ……なかなか文章方面にエンジンがかからない状態が続いちゃっております。
女性化悪堕ちはよいですね(#´▽`) ド潔癖な青年がえろえろサキュバスに改造されちゃったりとか、想像するとワクワクします。
- 2008/11/21(金) 02:57:51 |
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