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というわけで更新ですー。
同人誌はこんな感じの短いお話を5~6話収録するつもりでしたが、さすがに大変でした(笑
3,4話分くらいにしとくのがいいんでしょうねえ。
ともかく、来年もこんな感じでたらたらやっていきますんで、よかったらたまに覗いてやってくださいませ。
では、よいお年を~。
肉体改造:女性化、大人化 形質変化:ブロンズ化
人里はなれた森の中に、大きな庭園があった。
長い年月の間に草木が生い茂り、木の根は石畳をめくり上げて、もはや廃墟の体を成していたが、もとは立派な庭であったことは想像に難くない。
奇妙なことに、そこには多くのブロンズ像が並んでいた。
みな一様にグラマラスな肢体を持った女性の像で、しかもその表情は恐怖や絶望に歪んでいる。
そして、それらにはもう一つの共通点があった。
全てがメイド服姿だったのである。
啓太とその弟の魁、魁のガールフレンド理沙子の三人は、噂のメイド像を一目見ようとここにやってきていた。
「ほんとにメイドばっかりなんだな」
魁と理沙子が二人きりになりたそうにしていたので、啓太は気を利かせて単独行動をすることにした。
ふと、足に違和感を感じる。
「なっ!?」
気づいたときは手遅れだった。
「あ……足が!」
啓太の足が、爪先から順にブロンズ化していく。
まるで縫い付けられたように、そこから動くことができなくなっていた。
それも、ただ材質が変化しているだけではない。
スニーカーが、ハイヒールに変形していた。
ブロンズ化がじわじわと、足元から脛、腿へと這い上がってくる。
それにつれて啓太の下半身は、グラマラスな女性のものへと変貌していった。
極端なミニのスカートから、肉感的な尻がこぼれる。
しかもその上半身は少年のそれなのだ。
腰がくびれる。
胸がたわわに膨らむ。
啓太の身体は、首下までがメイド像に変わってしまった。
「い……いやだ! 誰か! 誰かあ!」
豊満な女の肢体に少年の顔。
アンバランスな姿になってしまった啓太は必死で助けを求めたが、それに応える者はない。
とうとうブロンズの侵食は啓太の顔にまで達した。
ふっくら膨らんだ唇は悲鳴の形に固まり、
涙の雫が顔の表面でブロンズのダマとなった。
「……!」
そして啓太の自由は、永遠に失われた。
同じ頃、魁と理沙子もメイド像に変貌させられようとしていた。
「やっ、やだああ! あしがおとなになっちゃう~!」
「わ、あああ……ぼくにおっぱいが……ああ!」
肉体を作り変えられる恐怖、身体の自由を奪われる苦痛、そして何より、過剰にエロチシズムを溢れさせたメイド像の姿で晒し者にされてしまうという羞恥。
庭園に仕掛けられた呪いは、少年少女の心を極限まで痛めつけ、弄ぶのであった――。
それから数日が経った雨の日。
行方不明になった啓太達を探すために、数人の警察官が庭園にやってきた。
(助けて! 助けて!)
(あたしはここよお! 気づいてええ!)
三人は心の中で必死に叫んだが、警官たちには届かない。
しかも元の姿とは似ても似つかぬ姿になってしまっているため、彼らは間近に来ても、それが啓太達だと気づかず素通りしてしまっていた。
「無駄足だったみたいだな。行くぞ」
「あ、ああ……」
「どうした?」
「いや。なんだか、像が泣いてるような気がして……」
「ハハハ。お前は詩人だな」
警官たちが去った庭園に、雨が降り続ける。
呪いに囚われた被害者たちの、変わり果てた肉体を叩く雨音は、彼らの嘆きを代弁しているかのようでもあった……。
- 2010/12/25(土) 19:44:13|
- 形質変化
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| コメント:5
ロマーさん>
ありがとうございますー。
tokiさん>
いや、ほんと、なんか書きたい気持ちはあるんですけどねえ。
問題は根気(笑
- 2011/03/16(水) 22:29:30 |
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- こがねむし #-
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